留年受容へのプロセス
第一段階「否認」
学生は大きな衝撃を受け、自分が留年になることはないはずだと否認する段階。「仮にそうだとしても、救済措置が行われて自分は助かるのではないか」といった部分的否認の形をとる場合もある。
第二段階「怒り」
なぜ自分がこんな目に遭うのか、留年しなければならないのかという怒りを周囲に向ける段階。
第三段階「取引」
延命への取引である。「悪いところはすべて改めるので何とか単位だけは助けてほしい」あるいは「来学期まで進ませてくれればどんなことでもする」などと留年せずにすむように取引を試みる。学長(絶対的なもの)にすがろうとする状態。
第四段階「抑うつ」
取引が無駄と認識し、学力に対し無力さを感じ、失望し、ひどい抑うつに襲われなにもできなくなる段階。すべてに絶望を感じ、間歇的に「部分的悲嘆」のプロセスへと移行する。
第五段階「受容」
部分的悲嘆のプロセスと並行し、留年を受容する最終段階へ入っていく。最終的に自分が留年することを受け入れるが、同時に一縷の希望も捨てきれない場合もある。受容段階後半には突然全てを悟った解脱の境地が現れる。希望ともきっぱりと別れを告げ安らかに留年を受け入れる。
元ネタ:Kubler-Ross, E. ”On Death and Dying” (1969, 訳文はWikipediaより引用)