揮手自茲去

もう一つの夢は心の中に。

2014-01-01から1年間の記事一覧

一つの時代が終わり、我等は次の段階へ移行する。

「君は月が綺麗なのは遠くより見ているからと言いましたが、たとえそこに数々の傷が付いていても、私の目から見えるあの月は綺麗でした。今も私の目に見えている月は変わらず綺麗です。」 春学期の授業が終わりを迎えた。世間一般的には夏学期、前期に相当す…

この道が正しかった、そう思っていたはずなのに。

いつも歩いたあとに選んだことを後悔し始める。 あの時は、確かにこうするしかないと考えていたのに 今、心の中ではこうするべきではなかったという自己批判を迫られている。 どこで変わってしまったのだろう。 道というのは歩く前に見える景色と、歩いてい…

私は知りたい。喪うことへの恐ろしさより、知りたいという想いの方が強いから。

「人は知らなかったことを知ることで、そこに昔から在り続けていた幻を消してしまう、永遠に。幼いころ、この広い世界の仕組みを補うために 頭の中から生み出した想像も、知識を得るに従い上書きされていく。そこには妖精や妖怪が確かに居たが消えてしまった…

逃げ道というもの

どれだけ困難であっても、茨の道しかなければ私たちはその道を通らねばならない。 しかし幸いなことに、私は他の道があることも知っている。それがどれだけ私の助けになることだろうか。 高一の頃に学年の有力女子の気に障ったらしく(心当たりはあるけど)…

十代は去り行く、永遠に

間もなく法律上「成人」という独立的な存在になってしまうのだが、実感としては大人になれないまま大人になろうとしている。尤も成人を迎えた殆どの人間がそう感じてきたと思うが・・・。身体に関しては機能上生殖が可能になった状態を以て成体となっている…

無意味な詩編

過去に呟いた「夢」に関する、ポエマーを気取った誰かさんの記録、紛失を望まない故に転載したのだから愛着は残っているのだろう。 「現実から離れた、まさに夢のような夢をまだ見ることができるわけであるが、やがて私はそのような夢を見ることができなくな…

彷徨った先にあるもの

面談の時間を一時間勘違いして危うくRe-refreshmanに進化してしまうところであったが、当局の温情により無事に新しいセクションが決まった。ということで履修計画を練り始める訳であるが、何しろ今学期も成績不良であれば除籍の運命にある(実際には退学勧告…

揮手自茲去

長い冬が明けると暖かい春が訪れる。春とは出会いの季節であると同時に別れの季節でもあり、この春私は三年間の中学校生活に別れを告げる。 そしてまた一歩、私は未知なる道へと進むことになる。(以下略) ご覧の通り、これは中学卒業時の卒業文集の出だし…

書き残そう、あなたの人生の物語

あなたの物語が、あなただけの物語がそこにはあったのですから 記して下さい、あなたの想い出を。 どうか人が人ではなくなってしまう前に、 冷たくなった後には想いも発せられないのですから。 言葉無くして残るのは冷たくなった身体だけ。