揮手自茲去

もう一つの夢は心の中に。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

死んだ後に残る君は、僕が読み取れる限られた君。

実は図書館の片隅には今はもうこの世に存在しない教授が生前に保有していた図書が並べられている部屋が存在する。その先生はアメリカ外交史の先生であり、特に米中関係史へ力を注がれていたことが本棚を眺めるだけで瞬時に理解できるが、アメリカや中国に関…

進路未定

助言と称して無責任に人様の人生を狂わせてはいけない。お前が知恵の実だと思って授けているものは神経を蝕む毒林檎かもしれないし、仮にそれが本物だとしても、禁断の果実を与えたがばかりに、彼らは楽園から追放されかねないのだ。 時の気まぐれで物事を安…

断捨離と学問

何かを学ぶのに学部生という四年間は余りにも短すぎる、ある人は言った。自然科学の世界では今や修士まで行くことは殆ど当たり前の状況となりつつあり、四年という限られた時間ではもはや現代の学問の最先端に追い付くことは困難な時代となっている。況して…

内田義彦「読書と社会科学」メモ

聴き上手という見出しが目に入り、心が抉られつつも借りてしまった一冊。色々思っていることはあるが即座に書けないのが僕であり、とりあえず付箋的なノリで引用してみる(気が向いたらコメントが入ります) いったい、お互い生きているもの同士、平素しゃべ…

天上の意志と私の選択

ナザレのイエスが神の子であるという話だけでも面白いのに、神の子と救いの主である神が同一であるという三位一体の教義を飲み込めず、更には彼が蘇生したならともかく復活したのは流石に信じられないと未だにキリスト教の信仰を獲得するには至っていない。 …